AppShotを使ったスマホアプリのデプロイ手順

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完成したスマホアプリをデプロイ(公開)する際に役立つツールがAppShotです。本記事では、appshot.shを利用したアプリのデプロイ手順を初心者にもわかりやすく解説します。スクリプトをダウンロードせず、一発で実行する方法について説明します。

注意: AppShotはビルド機能を提供していません。
そのため、あらかじめビルドされたアプリ(例: .apk.ipa ファイル)を用意する必要があります。


1. AppShotとは?

AppShotは、アプリケーションをサーバーにアップロードし、デプロイを簡単に行うためのツールです。主な特徴として以下があります:

  1. アプリケーションファイルのアップロード
    完成したアプリケーション(例: apkipa)をサーバーに送信します。

  2. メモや説明の追加
    アップロード時に特定のメモや説明を記入することで、デプロイの意図を明確にできます。

  3. 進捗状況の管理
    アップロードや処理状態をサーバーで管理し、進捗情報をクライアントへ出力します。


2. 前提条件

スクリプトの実行には以下の準備が必要です。

2.1 appshot.sh の実行方法

appshot.shをダウンロードする必要はありません。以下のようにcurlコマンドを使って直接実行できます:

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/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://app-shot.com/appshot.sh)"

2.2 環境変数 APPSHOT_DEPLOY_KEY の設定

AppShotサーバーと通信するためのキーを環境変数として設定する必要があります。
このキーはAppShotから取得してください。
アプリの設定画面デプロイの項目からキーの取得ができます。

以下のコマンドで設定します(実際のキーに置き換えてください):

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export APPSHOT_DEPLOY_KEY="your-appshot-deploy-key"

設定内容はechoコマンドを使って確認できます:

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echo $APPSHOT_DEPLOY_KEY

2.3 必須ツールの確認

  1. アプリケーションのビルドファイルを準備する
    AppShotはビルド機能を提供していないため、自分の環境やCI/CDツールでビルドを完了させ、アップロード可能なバイナリファイル(たとえばapkipaファイル)を作成します。

    • Androidの場合: アプリケーションのrelease.apkを生成。
    • iOSの場合: ipaファイルをエクスポート。
  2. 必要なコマンドラインツールをインストールする

    curl と **jq**が必要です。以下の手順に従って、それぞれの環境に応じた方法でインストールしてください。

    macOSの場合:

    • curljqは一般的にプリインストールされていますが、インストールされていない場合は以下を実行してください。

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      brew install curl jq

    Ubuntuの場合:

    • システムにcurlが標準で含まれていることが多いですが、含まれていない場合やjqがない場合は以下を実行してください。

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      sudo apt-get update
      sudo apt-get install curl jq

    Windows (WSL2)の場合:

    • Windows Subsystem for Linux (WSL2) を利用中の場合は、WSL上でのLinuxディストリビューション(例: Ubuntuなど)のパッケージ管理ツールを使ってインストールします。

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      2
      sudo apt-get update
      sudo apt-get install curl jq

      WindowsネイティブのコマンドプロンプトやPowerShellでは直接利用できないため、必ずWSL2のシェル環境を使用してください。


3. デプロイ手順

デプロイは以下の3つのステップで行います。

  1. appshot.shの実行
  2. アプリのアップロード
  3. デプロイ状況の確認

ステップ 1: appshot.sh の実行

提供されたシェルスクリプトはローカルにダウンロードせずに以下のように直接実行できます。

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/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://app-shot.com/appshot.sh)" [options] <FILE path>

ステップ 2: アプリのアップロード

アプリケーションのアップロードには、デプロイ対象のファイルのパスを指定してスクリプトを実行します。また、必要に応じて以下のオプションを使えます:

  • -m または --memo:アップロードするアプリの簡単なメモ。
  • -d または --description:アプリの詳細な説明。

実行例:

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/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://app-shot.com/appshot.sh)" -m "リリース版アプリ" -d "初公開版" ./myapp.apk

アップロード結果のログが表示され、進行状況が確認できます。


ステップ 3: デプロイ状況の確認

アップロード後に、スクリプトは次のようなメッセージを出力します。

1. 成功した場合:

以下のメッセージがターミナルに表示されます。

1
[OK] success

このメッセージが表示された場合、アップロードが無事成功しています。

2. 失敗した場合:

以下のようなメッセージが表示されます。

1
failed

この場合、何らかのエラーが発生しており、アップロードに失敗しています。ログ内容を確認し、原因を特定してください。


4. よくあるエラーとその対処法

エラー例 1: 環境変数が設定されていない

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Error: Please set APPSHOT_DEPLOY_KEY

原因: APPSHOT_DEPLOY_KEYが指定されていない。
解決策: 環境変数を設定してください。

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export APPSHOT_DEPLOY_KEY="your-appshot-deploy-key"

エラー例 2: jq コマンドが見つからない

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Error: jq command not found

原因: JSON処理用ツールjqがインストールされていない。
解決策: 前提条件に従いjqをインストールしてください。

5. まとめ

appshot.shを使えば簡単にスマホアプリをデプロイできます。大まかな流れは以下の通りです。

  1. あらかじめアプリをビルドし、アップロード可能な形式にする(例: apk ファイル)。
  2. 環境変数APPSHOT_DEPLOY_KEYを設定。
  3. appshot.shを直接実行(ダウンロード不要)。
  4. アプリをアップロードして、[OK] success などの結果メッセージを確認。
  5. 必要に応じてエラーを解消。

これで、あなたのアプリを世界中に公開できます!ぜひお試しください 🚀✨